繊細なグラフィック

アニメの世界では、もはや「繊細な」なんてつけるのがおかしいほど、グラフィックが繊細なのは当たり前になりつつあります。 滑らかな体の動き、口の動き、果ては目の動きに至るまで、繊細な動きなしでは語れない現代アニメの魅力。実写なのではないかと思わず思ってしまうほどです。 その傾向はもちろん今はやりのゲーム業界にも顕著に現れています。スロットマシーン。昔はいかにもイラスト、という果物の絵や数字しか目にすることがなかったスロットですが、いまはなんでもあり。人、動物、自然、絵柄に描かれるほとんどが凝っています。色彩も実に豊か。スロットの背景も我々を飽きさせない。テーマは多岐にわたり、例えば冬の狼がテーマのスロットでは、背景はヨーロッパの森の寒さが伝わってくるよう。常夏の島がテーマなら、まるで灼熱の太陽が照らす海辺にいるような気持ちにさせてくれます。日本の春がテーマなら、みなさんもうお分かりですね。画面は美しい桜色で染まるのです。 そんな繊細で美しいグラフィックに、これまた見事なサウンドがプラスされており、臨場感を醸し出しています。たかがゲームというなかれ。たった数分間スロットを回すだけで、まさに非日常的な空間に私たちを連れて行ってくれるのです。

5 Mar 2020